輝かしき栄華の名残り

イタリアでも人気の観光スポット、ピサの斜塔に関する、よくある質問4つに答えてみたいと思います。まず第1の質問は「ピサの斜塔って、どこにあるのか?」ですが。ピサの町があるのは、イタリアの中部、トスカーナ地方です。州都フィレンツェから西へ約90km。アルノ川の河口近くにあります。また、中世には強力な海洋国家を築き、西地中海を支配したこともありました。ピサの斜塔はその栄華の名残りというわけです。 ではそもそも、「ピサの斜塔って、何のためのもの?」なのでしょうか。ピサの斜塔は鐘楼です。実は、斜塔の建っているドゥオーモ広場自体が世界遺産になっていて、その中には白亜の聖堂と巨大な洗礼堂も建てられています。鐘楼や洗礼堂は、聖堂と一体になっているのが普通ですが、ピサではそれを別々に建ててしまったわけですね。

塔に登ることはできるのか?

よくある質問の3つ目です。「なぜ塔は傾いているのか?」。原因は地盤沈下です。もちろん、聖堂も洗礼堂も実際は傾いています。ちなみに斜塔の大きさですが、高さは約56m。傾斜角は4.5度と言われています。傾斜角で言うと分りづらいですが、屋上の中心部分で測定してみると、本来あるべき位置から約4.5mずれています。総重量はおよそ1万5千トン。建築段階から、もうすでに傾いていることが分かっていたそうです。 ではそんな塔に、「登ってみることはできるのでしょうか?」この質問には可能で、高所恐怖症でないのなら、是非とも屋上まで登って、ピサの町を一望のもとに見渡してみてください。もちろん、途中階の回廊部分にも出られます。ただし、定員制で入場時間も決まっていますので、行ってすぐに登れるわけではありません。しかも、300段ほどのラセン階段が待ち受けています。その点にはどうか心してください。